ハレルヤじじいの福音ブログ

ギターの好きなじじいです。

目から鱗(うろこ)

 
目から鱗(うろこ)』
 
このことばは、日常的によく使われていますが
このことばの語源、これを書いた人は誰かご存じですか?
 
 それは 新約聖書のマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書の内の
ひとつ、 ルカ福音書使徒のはたらきの著者 ルカ なのです。
 『目から鱗の記述は使徒のはたらきの9章に出てきます。
 
 目から鱗の記事を書いたルカとは?
 
パウロ(サウロ)からキリストの福音を聞き、信仰を持ち共に働く者となり、
ルカ福音書とその続き、使徒のはたらき を書きました。
 
 パウロが書いた手紙三通にルカの名が書いてあります。 コロサイ人への手紙4:14には
「愛する医者ルカ・・・」等の記述があり ルカの職業は医師と記されています。
その他 Ⅱテモテへ 4:11、ピレモンへ1:23にも ルカの名が書いてあります。
 
それでは、ルカ福音書使徒のはたらき(塚本虎二訳)から
冒頭のはしがきの部分をご紹介しましょう。
 
 
 ルカ福音書より (はしがき)
 
 わたし達の間で 近ごろひとまず 完結しました出来事を 
すなわちイエス・キリスト福音の発端から、それがローマにまで伸びて行ったことの顚末(てんまつ)を 
最初から実際に見た人たちと御言葉の伝道にたずさわった人たちとが 
語り伝えてくれたとおりに、一つの物語に編もうと企てた人が数多く
ありますのでテオピロ閣下よ、わたしも一切の事の次第を始めから
精密に取り調べましたから、 順序を正して書き綴り、
これを閣下に奉呈して、閣下が 今日までこのことについて 
聞かれた話が、決して間違いでないこと 
知っていただこうと思ったのであります。(ルカ福音書1:1~4)
 

 精密に調べた事を順序を正して書き綴ったルカ!
 
 救い主イエス・キリストの福音の出来事
 (その誕生、成長、伝道、十字架、復活、昇天までを)
エスの身近にいた人々から実際に見たこと、
エスが話されたことを聞き 書き綴ったルカ!
誕生の際の出来事は母マリヤから直接聞いたであろうと言う
学者もいる。良きサマリヤ人や放蕩息子の譬え話など
ルカ 福音書特有の多くの譬え話が記されている。
譬え話は様々な人々から聞いた証言集であろう。

 
 使徒のはたらき はしがき)
 
 
テオピロよ、さきに私は本書の第一巻(ルカ福音書
著わしてあなたにささげた。それには エスが行われたこと
また教えられたことを、ことの始めからことごとく書きしるし、
お選びになった使徒たちに、聖霊によって全世界への伝道を
命令されたのち、天に あげられた日に及んだ。
わたしは今ここに、その第二巻をあなたにささげようと思う。
エス十字架の苦しみを受け て死なれ た後も
多くの証拠をもって使徒たちに御自分が生きていることを示し、
四十日の間彼らに現われて、神の国のことをお話しになった。
そして一しょに食事をしておられたとき、彼らに命じられた、
エルサレムを離れずにいて、「あなた達がわたしから聞いた」
父上のお約束のものを待つように。
ヨハネは水で洗礼を授けたが、あなた達は幾日もたたぬうちに
聖霊で洗礼を授けられるであろうから」と。
 
(イエスの昇天)
・・・ただ聖霊があなた達に下るとき、あなた達は力を戴いて、
エルサレムをはじめユダヤ全体、またサマリヤ
さては世界の果てまでもわたしの証人になるであろう。」
エスはこう言って彼らの見ている前で
天に上げられ、雲が彼を迎えて見えなくなった。
 

それから十日後、聖霊降臨と言う出来事が起き 弟子達は力を受け、
イエス・キリストの福音は拡大して行きます。
しかし、それをよしとしない勢力、イエスを十字架にかけた人々が
キリスト者ユダヤ教の異端分子として迫害し始めます。
その中に「目からうろこ」の主人公サウロ(後にパウロ)がいたのです。
では、そろそろ本題の「目から鱗」の使徒のはたらき 
9章をご紹介しましょう。

 
エルサレムの迫害はおわったが、サウロ(のちのパウロなおも
主の弟子たちを脅迫し殺害しようと息巻き、大祭司の所に行って
ダマスコの多くの礼拝堂あての全権委任の添書を乞い求めた。
それはダマスコでキリストのキリスト教の者を見つけ次第、
男女の別なく、縛ってエルサレムに引いてくるためであった。
 
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ところが進んで行ってダマスコに近づくと、 
突然、天から光がさして彼のまわりを照らした。
彼は地上に倒れ、
 「サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか」
と言う声を聞いた。
 
サウロが言った、「主よあなたはどなたですか。」 
 
彼が言われた、
 「わたしだ、あなたが迫害しているイエスだ。さあ起きて、
町に入れ。そうすれば、せねばならぬことが告げられる。」
 
一しょに来た者たちは唖然としてそこに立っていた。
声は聞いたが、だれも見えなかったのである。
サウロは地から起きあがって目をあけたが、何も見えなかった。
人々が手を引いて、ダマスコにつれて行った。
三日のあいだ目が見えず、また食べも飲みもしなかった。
 
 さて、ダマスコにアナニヤというひとりの主の弟子があった。
まぼろしで主が彼に 「アナニヤ」 と言われた。
アナニヤが言った、「はい、主よ。」 
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主が彼に、
「立って『直線通り』に行きユダという人の家にいる
サウロというタルソ人をさがせ。彼はいま祈っている。
幻でアナニヤという人が入ってきて、自分に手をのせて
目が見えるようにしてくれるのを見たのだ。」
 
アナニヤが答えた、  
しかし主よ、わたしは沢山の人からその人のことを聞きました。
彼がエルサレムであなたの聖徒たちにした非道なことを
一つのこらず。  そしてここでも彼は、あなたの
お名前を呼ぶ者をだれかれの別なく縛る全権を、
大祭司連からもらっているのです。」
 
主が彼に言われた、
恐れることはない。行け。あの人は、異教人と王たちとイスラエル
子孫との前に、わたしの名を運んでゆくために選んだ
わたしの選びの器であるから。 
その証拠として、わたしの名のためにどんなに
多くの苦しみをうけねばならぬかを、彼におしえてやる。」
 
そこでアナニヤは行ってユダの家に入り、
サウロに手をのせて言った、 
「兄弟サウロよ、主がわたしをお遣わしになったのです。
あなたがここに来る途中、御自分を現わしてくださった
あのイエスが! あなたの目が見えるようになるため、
また聖霊に満たされるためです。」 
するとすぐ
 
 鱗のようなものがサウロの目から落ちて、
 
見えるようになり、立って洗礼を受けた。
そして食事を取って元気づいた。
 
 サウロは数日ダマスコの主の弟子たちち一しょにいたが、
すぐあちこちの礼拝堂で、イエスのことを、
この方こそ神の子であると説きはじめた。 
聞いた人が皆 呆気(あっけ)とられて言った、
 
「この人は前にエルサレムで、このイエスの名を呼ぶ者を
撲滅しようとした人ではないか。またここに来たのも、
彼らを縛って、大祭司連に引いてゆくためだったではないか。」
 
 しかしサウロはますますその言葉に力が加わり、
この方こそ救世主(キリスト)であると論証して、
ダマスコに住んでいるユダヤ人をうろたえさせた。
 
 だいぶ日数がたってから、ユダヤ人はサウロを
殺そうと決議した。彼らの陰謀がサウロに知れた。
しかし彼らはサウロを殺そうとして、夜も昼も町の門を
見張っていたので、主の弟子たちは夜のあいだに
彼を籠で吊りおろし、城壁づたいに門の外におろした。
                      (使徒のはたらき9:1~25)塚本虎二訳

 キリスト者を迫害する者から、救い主キリストの福音を宣べ伝える者と
百八十度変えられたサウロ(へブル語)ことパウロギリシャ語)
このパウロの『目から鱗』の体験が世界宣教の先駆けになったのです。
 
  
  そしてルカはパウロから、伝え聞いたイエス・キリスト福音
出来事が、決して間違いでなく、十字架・キリストの復活・聖霊降臨は
ほんとうのことだ!と確信し、パウロの良き助け手となり
ともに、キリストの福音のため 働くものとなり 新約聖書にある
ルカの福音書使徒のはたらきを書いたのです。
 
 (新約聖書の中にある ルカが書いた福音書使徒のはたらきを通して お読み下さい。)