ハレルヤじじいの福音ブログ

ギターの好きなじじいです。

まばたきの詩人 水野源三さんの希望とは?

 
『瞬きの詩人 水野源三』 
                 (1937年~1984年)長野県埴科郡坂城町
 
九歳の時、集団赤痢がはやり、五十五名が罹ったが
源三さんは高熱が十数日続き、脳性麻痺により
いままで 野山をとびまわっていた子供が突然
手足が動かなくなってしまった。
父母はなんとか少しでも良くなればと源三さんを背負い
病院、マッサージ、温泉など連れて歩いたという。
 

この頃の事を思い出し三十六歳の時に作った作品
治癒あきらめ亡き父に負われて帰りくる
道で見たのはホタルの光

 
 この頃、片言が話せた源三さんは
「死ぬ、死ぬ」と言っていたという。
やがて、片言も話せなくなり 母は五十音表を作り
まばたきで字をひろい 意思疎通をし始める。
源三さん 十二歳の時、母が営むパン屋に宮尾牧師が
パンを買いに来て 源三さんの事を知り 伝道する。
当初 家人は宮尾牧師の来訪を好まなかったが
なぜか、源三さんは喜んで迎えた それから聖書の
学びが始まった。
 

身体障碍悲しむ我にキリストを
説き給いし師はまだ若かりき

十八歳頃、詩作をはじめ 作品を作っては母にノートに
書いてもらい 以後 短歌、俳句、詩、讃美歌などを作る。
『わが恵み汝に足れり』 『主にまかせよ汝が身を』
『今あるは神の恵み』 『み国をめざして』など初期の本や
『私は私らしく生きる』 『こんな美しい朝に』他
その生涯をドラマ化したDVDや作詞した讃美歌のCDもある。
 
 人は誰しも年を取り 手や足の動きも鈍くなり 不自由な
体になっても 源三さんのように希望が持てるか?
作品のいくつかを通して水野源三さんの希望に近づきたい。
 

 
 『まばたきでつづった詩』
 
口も手足もきかなくなったわたしを
二十八年間も 世話をしてくれた母
良い詩をつくれるようにと
四季の花を咲かせてくれた母
まばたきでつづった詩を一つ残らず
ノートに書いておいてくれた母
詩を書いてやれないのが悲しいと言って
天国に召されて行った母
今も夢の中で老眼鏡をかけ
書きつづけていてくれる母
 
 

f:id:fuutengg:20200906143106j:plain

『蛍袋』

 

f:id:fuutengg:20200211175658j:plain

坂城町にある源三さんの歌碑

 
 
 『砕いて砕いて砕きたまえ』
 
み神のうちに生かされているのに
自分ひとりで生きていると 思いつづける心を
砕いて砕いて砕きたまえ
み神に深く愛されているのに
ともに生きる人を真実に愛し得ない心を
砕いて砕いて砕きたまえ
み神に罪を赦されているのに
他人の小さなあやまちさえも赦し得ない心を
砕いて砕いて砕きたまえ
 
 『彼らが叫ぶと、主は聞いてくださる。
そして、彼らをそのすべての苦しみから
救い出される。
主は心の打ち砕かれた者の近くにおられ、
たましいの砕かれた者を救われる。』
             (詩篇34:17、18)
 
 
 
 『キリストを知るためだとわかりました』
 
病に倒れた時その時には 涙流して悲しんだが
霊の病いやしたもう
キリストを知るためだとわかり
喜びと感謝に変わりました
友にそむかれたその時には 夜も眠れずに恨んだが
とわに変わらない友なる
キリストを知るためだとわかり
喜びと感謝に変わりました
過ちを犯したその時には 心を乱しくやんだが
すべてをばつぐないたもう
キリストを知るためだとわかり
喜びと感謝に変わりました
 
 
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

 (十字架の出来事から、約700年前、

旧約聖書に預言された救い主キリストの箇所)
 
『・・・彼には、私たちが見とれるような姿もなく、
輝きもなく、
私たちが慕うような見ばえもない。
彼はさげすまれ、人々からのけ者にされ、
悲しみの人で病を知っていた。
人が顔をそむけるほどさげすまれ、
私たちも彼を尊ばなかった。
まことに、彼は私たちの病を負い、
私たちの痛みをになった。
だが、私たちは思った。
彼は罰せられ、神に打たれ、苦しめられたのだと。
しかし、彼は、
私たちのそむきの罪のために刺し通され、
私たちの咎のために砕かれた。
彼への懲らしめが私たちに平安をもたらし、
彼の打ち傷によって、私たちはいやされた。
私たちはみな、羊のようにさまよい、
おのおの、自分かってな道に向かって行った。
しかし、主は、私たちのすべての咎を
彼に負わせた。
 
彼は痛めつけられたが、
それを忍んで口を開かず、
ほふり場に引かれて行く子羊のように、
毛を刈る者の前で黙っている雌羊のように、
彼は口を開かない。
しいたげと、さばきによって、彼は取り去られた。
彼の時代の者で、だれが思ったことだろう。
彼がわたしの民のそむきの罪のために打たれ、
生ける者の地から絶たれたことを。
・・・
彼は多くの人の罪を負い、
そむいた人たちのためにとりなしをする。』
               (イザヤ書53:2~12)
十字架そして復活
 数々の奇跡をなしたスーパースター イエスキリスト
しかし、キリストは上記のイザヤ書の預言通りに十字架にかけられてしまう。
人々は「キリストならば、十字架から降りてみろ!
そうしたら、信じてやる!」とののしる。
ペテロなど3回もキリストなど知らないと言ってしまう。
三日後、復活したキリストが弟子たちの前に現れる!
『平安があなたがたにあるように!』と希望のことばと
永遠のいのちを携えて、多くの弟子たちに現れ
天に上げられ、父なる神の右の座に着かれた。と
新約聖書に記されている。
 
『神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、
世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして
滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。』
                     (ヨハネ福音書 3:16)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

 

 
 
 『どうしてそんなにも』
 
父なる神様に生かされているのに 生かされているのに
どうしてそんなにも思い煩うのか
父なる神様に愛されているのに 愛されているのに
どうしてそんなにも いつもつぶやくのか
父なる神様に すべてをよきように すべてをよきように
なしてくださるから すべてをゆだねよう
 
 
 
 『生きる』
 
神様の大きな御手の中で
かたつむりはかたつむりらしく歩み
蛍草は蛍草らしく咲き
雨蛙は雨蛙らしく鳴き
神様の大きな御手の中で
私は私らしく生きる 
 
 
 
 『ありがとう』
 
物が言えない私は
ありがとうのかわりにほほえむ
朝から何回もほほえむ
苦しいときも悲しいときも
心からほほえむ
 
 

f:id:fuutengg:20200211181835j:plain

読書中の源三さん(坂城栄光教会、展示コーナー)
『瞬きの詩人 水野源三』(1939年~1984年)
                                 
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/f/fuutengg/20200517/20200517162028.jpg
『包む』
雪がとけた 窓際の イヌフグリの花を 春の光が 優しく包む
枯れ木のような 私のからだを キリストの愛が キリストの愛が 温かく包む
 
 
『我が心に』
1、我が心に希望があり
  キリストがあたえて下さった
  なやみのときもかわらない
  まだ見ないものを待つ希望が
 
2,我が心に喜びがあり
  キリストがあたえて下さった
  月日がたっても消えない
  この世では得られない喜びが
 
3,我が進み行く道があり
  キリストがひらいて下さった
  暗くあろうと迷わない
  御国へいたるうれしき道
 
 
(重い障がいを背負いながら キリストを信じた源三さん!キリストにある
赦しと天国への希望を信じ 祈りつつ ゆだねつつの47年間の地上のご生涯でした)
 
   《どんな時でも微笑みを絶やさない源三さんの事を宮尾牧師は
         『土の器に盛られた神の恵み』と表現されました》
 
 聖書のことば
『光がやみの中から輝きでよ』と言われた神は、私たちの心を照らし、
キリストの御顔にある神の栄光を知る知識を輝かせてくださったのです。
私たちは、この宝を土の器の中に入れているのです。それは、この計り知れない力が
神のものであって、私たちから出たものでないことが明らかにされるためです。』
                                   (第二コリント4:6,7)
『艱難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を
生み出すと知っているからです。この希望は失望に終わることはありません。
なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に
注がれているからです。』(ローマ5:3~5)
 
すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。
わたしがあなたがたを休ませてあげます。わたしは心優しく、へりくだっているから、
あなたがたもわたしのくびきを負って、わたしからまなびなさい。
そうすれば たましいに安らぎが来ます。
わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからです。
                                (マタイの福音書11:28.29)
 
水野源三著作集
第一詩集『わが恵み汝に足れり』
第二詩集『主にまかせよ汝が身を』
第三詩集『今あるは神の恵み』
第四詩集『み国をめざして』
『私は私らしく生きる』
『こんな美しい朝に』(瞬きの詩人〇水野源三の世界)
『信仰のものがたり』水野源三
『水野源三精選詩集・わが恵み汝に足れり』
讃美歌集 カセットテープ  CD (キリストの香り etc.)
 
《1981年 NHK教育テレビ「いのちのうた/水野源三の世界」が放映される》
NHK 朝のワイド番組でも紹介される》
 
 
水野源三讃美歌集の中から3曲YouTubeでどうぞ!
 
 
『キリストの愛』水野源三作詞、佐藤泰平作曲
下記のURLをクリックして!ご覧下さい。
 
『朝静かに』水野源三作詞 胡美芳歌 
下のURLをクリックして!ご覧下さい。
 
『十字架の愛』水野源三作詞 zouazarasi歌
下記のURLをクリックして!ご覧下さい。